やろうと決めたことをつい後回しにしてしまう、止めようと決めたことをついついまたやってしまう…それって誰にでも身に覚えがあることではないでしょうか。本当はやった方がいいと分かっている、本当は止めた方がいいと分かっている、はずなんですが決意は出来ても実行までたどり着けないのです。

そこで今回ご紹介するのは石田淳さんの著書『すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)』です。石田さんは日本の行動科学マネジメントの第一人者であり、行動科学マネジメント研究所の所長でもいらっしゃいます。「はて、行動科学マネジメントは何ぞや?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。心理学や動物行動学の知見から人間の行動原理を考え、結果だけでなく結果をもたらすための行動にも焦点を当てて考えられている管理術です。「行動」を起こせば「結果」が発生しやすくなるのは当然ですよね。アメリカではすでに四十年以上の歴史があり、人材管理に多大な成果を上げている実績があるそうですよ。

ここで「読書をする」ことを例にします。本が好きな方は睡眠時間を削ってでも、読むことを続けますよね。本が苦手な方は読まなくてはいけないと思いながらも、何がしか理由をつけてページすら開かないままであったりします。前者は「好きだから」「楽しいから」「読むと知識が増えるから」読むのです。後者の方にとっては「好きではないから」「楽しくないから」気が進まないのです。ですが一方で「読むと知識が増えるから」というメリットは分かっているからこそ「読まなくては・・・(いつかは)。」とは思うのですね。

そこで「自ら行動したくなる方法=動機づけの行動」を設定しましょうと石田さんは提案されています。それにはニード(必要性)とメリット(利点)のどちらかが必要です。例えばニードの場合、家族との時間を増やしたい⇒時短の技術が身につくから読もう。お金が欲しい⇒営業のコツが書いてある。取引先の方と共通の話題になるから読もう。など。メリットの場合は、何ページ読んだら大好きなドラマを見てもよい、1冊読み終えたら飲みに行ってもよいなど、ご褒美を与える方法があります。ポイント制にして10ページ読むと1ポイントで溜まったらご褒美という形でもいいですね。

逆に必要な作業をせずに大好きな本ばかりを読んでしまう、そういった場合を考えてみましょう。先ほどのばあいは不足行動ですが、この場合は過剰行動といいます。不足行動の場合は邪魔している要因があるはずです。例えば本を読むよりドラマを観てしまう、お酒を飲んでしまうなど。それらをライバル行動というそうですが、ライバル行動を出来るだけ不便な状態にもっていくのがポイントです。例えばドラマは実家で録画してもらう(わざわざ観にいかないといけない)、お酒は家に置かないなど。過剰行動の場合はこの逆を行います。本を簡単に手に取れる場所に置かない、必要な作業をしたら本を30分読んでいいルールを決めるなど作業を行う前のハードルを高くするのです。

今回ご紹介したのは一部の方法です。本書には、より沢山の方法が書かれていますので、ぜひ参考になさってみてください。

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